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白衣とカルテケース [雑感]

2017-12-11.JPG
白衣を櫻木教授からいただいた。
古いカルテケースを北見教授から略奪するようにいただいた。

父は歯医者だった。
父が開業の時に建てた医院の建物は既に無く、
古い道具たちは失われてしまった。

とりたてて豪華な家だったわけでは無いが、
やはり歯医者だった父の弟がこだわって設計した家があった。
昔の医院によくあるような和洋折衷の建物だが、
「洋」と言っても少し(進駐軍住宅風の?)アメリカンテイストの入った感じで、
所謂「洋館」という感じでは無かった。

父よりも、私のほうがその家の意匠を愛していたように思う。
漆喰の白い壁がピンク色に塗られた時には「豚ピンク」と呼んでガッカリした。
木目を活かしたダークブラウンのオイルステン仕上げの柱が
赤茶色のペンキで無残に塗られた時には、
ほとんど泣かんばかりになって、ペンキを剥がしてニスを塗り直した。

玄関ポーチの庇の柱や門扉も、サビが吹いた時に、
錆止めを塗って、ターコイズブルーのペンキで塗った。
(近所のオジサンからは「俺はピンクのほうが良いな♪」とからかわれながら)

板張りの床(「フローリング」ではない!)に、
なんとも言えない色のパンチカーペットを敷きつめた時にもガッカリした。

本物の暖炉では無かったけれど鉄平石を敷いた煉瓦の暖炉があったところ、
台所と食堂を結ぶ配膳の為の窓も好きだった。
(物置と化していたが)

便所のトイレットペーパーホルダーが、
イメージに合うものが市販されていなかったので私が自作した。
(ストックのペーパーも置けるようにした)

和室には、杉綾の天井が有った。
天窓もあり、荷物の隙間から太陽の光が届いた。

本当は、今の家は狭く、もう何も増やせない状態なのに、
カルテケースがあまりに素敵で、無理矢理いただいてしまった。
「片付けも出来ないのに」と思うが、古い記憶の中の宝物を、
今一度、集めようとしているのだと思えば、
自分を許してあげても良いのかもしれないと思う。

そういえば、父はベン・ケーシータイプの白衣を着ていたなぁ。
私は、ガチガチの研究者っぽい白衣のほうが好きだ。
父はアメリカン。私はヨーロピアン。昔から趣味は違った。

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